今回も先日(以下記事)に続き、以前自分が泊まった西成の安宿の中で見かけた貼り紙などから、ドヤ街の現実を探ってみたいと思う。

 (関連記事)大阪西成探訪・ドヤ街宿の貼り紙・注意書き(2017/12)
 http://doya-gai.blog.jp/archives/22958258.html


●ピンクの(公衆)電話
先日廃業してしまった喜久屋に泊まった時の写真(既に廃業した模様)。

 安宿・大阪「ビジネスホテル喜久家」閉店の報…(2017/12)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1072174106.html

1階のロビー近くに今時珍しいピンクの(公衆)電話(なつかしの関西芸人さんぽい言い方だが)が置いてあった。
(タバコ屋さんの店先かと…。ダイヤル式で、真ん中の「ピーッ!と鳴ったらもう1枚(10円を入れれば切れずに通話可能)」の注意書きも懐かしい)
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いまや携帯よりも通話料金は高くつくケースの方が多そうだが、諸事情で携帯電話を持ってない西成の住民が使っているのかもしれない。
(東京のドヤ街・山谷でも駅前通りで公衆電話の横にテレカを売る店があったのを思い出す。災害時には重宝?)

 東京のドヤ街・山谷を散歩(2017年2月)
 http://doya-gai.blog.jp/archives/15314141.html

そしてその隣には備え付けの宿文庫(というほどの数でもないので置き忘れかなにかかもしれないが)らしいスピリッツやスポーツ新聞が置いてあるのも雑多な感じでよい。
(AKBの島崎遥香(ぱるる)が表紙を飾る頃だったというのが、たった3年前とはいえ時代を感じる)



●お向かいさん(ドヤ)の似た人々
こちらも同じく喜久屋に泊まった時、窓からすぐ隣のホテルを撮影した時の写真。

窓枠の所に何本かのペットボトル飲料、お菓子の筒(プリングルスかチップスター?)らしきものが立て掛けてあって、自分と同じく激安自販機の愛好家なのかなとちょっと親しみを感じてしまう。
(酒や缶ビールがないのは健康に気を使ってるからか、それとも翌日の現場仕事に響かないよう休日の前にとってあるのだろうか…)
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※なお、撮影したのは朝の5時半頃。
 自分は観光するための早起きだったが、お隣さんの電気がついてたのは早朝からの現場作業に出るためだったのかも。
 (朝6時でもトイレや洗面所には出勤前らしい男たちが結構出入りしてたりする。自分は鉢合わせを避けるためそれより一足先にトイレや髭剃りなどを済ませることが多い(ただ、あまり早すぎても安眠妨害になるので加減が難しい))


●備え付け(?)のテレビゲーム機
某ホテルのラウンジスペースにて撮影。

テレビの下の棚にいろいろ落書きされた初代wii本体が置いてあり、「Feel free to play!(自由にお使い下さい)」などカラフルなメッセージが書かれていた。
(そばにはルイージのマスコットも置かれていた。なお他にテレビを見てる人がいたので実際にプレイできるかは試さず)
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もう1つ気になったのは、wii本体に書かれたホテル名(西成では物をなくさないよう持ち物に名前を書くのは基本だが)が、本体のあったホテルとは違う名前ということ。

使わなくなった備品ということで流れてきたのか、ホテル同士の助け合いのような横の連携があるのかもしれない。