ドヤ街といえば大阪・西成だが、それに対抗できる東京のドヤ街といえば山谷。
というわけで今回は、山谷界隈を散歩した時の写真をあげてみる。
(最寄り駅はJR/東京メトロの南千住駅)

●1泊2200円の簡易宿所
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駅前から5分ほどのところに並ぶ簡易宿所。
東京駅まで20分位の好アクセスでこのお値段と、安さを求める方には魅力的な宿が多く並ぶ。

看板の「UHF/VHFテレビ付・冷暖房完備」など、これがウリだった頃の昔を思わせる。
裏通りの宿所もさらっと見たが、大体1泊2000円前後が相場っぽい模様。
(もうちょっと奥まで行けば安い所もあるのかもしれないが、怖いので今回はパス)

●いろは会商店街
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駅前通りを歩き、派出所のある角を曲がったところにある商店街。
「孤独のグルメ」の漫画の1話にも登場している。
(五郎が雨宿りしようと走りこんで、座り込んでる人々の視線を浴びる1コマ)

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また、この周辺は「あしたのジョーのふるさと」として登場キャラの垂れ幕が飾られていたり、立て看板が随所にある。
(垂れ幕が半分ずり落ちているのが、逆に場末っぽいリアリティがあって良い)

●商店街内部・リヤカーが並ぶ
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布団などが積まれたリヤカーなど、いかにも定住者がいるっぽい商店街内部。
平日の昼間のせいか、シャッターの下りた店が多かった。
(両脇の「あしたのジョー」キャラの垂れ幕だけが目新しく、浮いてる感じも)

ちなみに写真を撮影していたら、地元の方っぽい散歩していた老人に
「夜の方がいいよ。寝る人が集まってくるから」
と話しかけられ、正直焦った。

派手にあちこちを撮影するなど、あまり目だった動きはしない方がいいかもしれない。
(表向きは「あしたのジョー」ファンという感じで行動していた)

●赤線・吉原
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商店街を抜け、その先の路地をさらに進むと、「プリマドンナ」「アイドル」などそれっぽいお店・看板の並ぶ一角に出る。

公園にあった案内板を見ると、この周辺がかつて「政府公認の遊郭」と言われていた「赤線」のあった吉原地区らしい。
(初期の「こち亀」でよく名前は聞いていたが、ここにあったとはちょっと驚き)

●野宿者の集まる公園、そしてスカイツリー
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いろは会商店街と反対側を歩くと、ブルーシートやゴミ袋が溜まった公園があった。
園内のベンチや木陰には野宿しているような人々が集まっていて、気楽には入りづらい雰囲気。

そして公園の向こうには、きれいに聳えるスカイツリーが見え、その対比に物悲しさを感じた。


なお、ネット予約可能なこの界隈のホテルを探すと、安い宿はダブルベッドの相部屋とか、個室は1泊3000円前後からだったりと、西成と違ってあまり安い宿はネットに出てない模様。
(2泊で4000円弱とか、そこそこ安いところもある。泪橋交差点そばのホテル)